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Author:toro
細々と仕事をしながら生活をしている主婦です。母がガンに罹ってから6年。ターミナルの時期に突入したと思いきや、あっという間に逝ってしまいました。それでもちゃんと受け止めなくてはと覚書としてこれから書き残しておこうと思います。


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2006.1.30記す

がん治療を継続して行っている母に「治験」の話が持ち上がった。

「ねえ。治験を受けてみないかっていう話があって、お母さん、受けてみようと思うんだ。その前にtoroにも説明文を読んでもらって、意見を聞きたいんだけど」という電話が母からあった。

もともと世のため人のために働くことをいとわない母である。であるから、本人は受ける気満々でいることが窺えた。

まあ、いいんだけど。

説明文を読むと、どうやら母が受けることになる治験は日本では2回目ということらしい。1回目の治験の結果や副作用のことなどがずらずらと書かれていた。

それから万が一のことやら保障…(どちらかというと「補償」かな)のことなども書かれている。

さらには個人情報の遵守とか、カルテの取り扱いなどモロモロ。

一通り読んでみて、疑問に思ったことは2,3点あったが、とりわけ大きな問題になるようなことはないように思えた。

しかし、治験なんてはじめてのことだからよくわからない。

家に帰ってきてインターネットで調べてみたら、おお、サイトがあるある。

http://www.chiken-net.com/

http://www.e-chiken.com/

http://www.tiken-club.com/

http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/chiken/


うっかりしていたが、健康な人が行う治験もあるんだと改めて知って、知らない世界がここにもあったか、、、という気になってしまった。


母の場合、ある治療をある薬によって行っていたが、副作用のせいで続けられないでいた。そのためそれに代わる治療薬を…ということであったが見当たらない。

そのうち、代わりになるような薬があるのがわかったのだけれど。。。しかし、日本では治験段階。ということで治験を受けてみないか、という話になったのである。

母は「私は運がいい」という言い方をする。

「受けたくても受けられない人がいるのに、私は選んでもらえてよかった」と。

ここでちょっと違和感を持つ私…。

確かに「治験」を受ける人は限定されている。しかし、「治験」は「治験」であって、「治療」じゃない。その違いをどのように納得すればいいのか。

選んでもらえたのかもしれないけれど、効くかわからない「治療」である。しかも「治験」。

何となくモヤモヤ感が残るのであるが、本人はがんの発覚時とうって変わって積極的に治療を受ける姿勢に変わってきた。それをとやかく言う資格なんて私にはないと思うのだ。たとえ娘だとしても。だから、「自分が納得すればいいんじゃないの?」という結論に達した。

(がん発覚時は手術以外の治療はすべて拒否した母である。「副作用で苦しむより、それなら死んだ方がいい」なんて言う人だったのだ。それが手術から4年目になろうというときに転移が見つかって、それから考え方ががらりと変わったようである。最近では急激に生きる意欲が出てきたのか、積極的に治療するようになった。)


ただ、治験を受けるからには、ちゃんとしたフォローがなくては家族もやりきれん。

母の持っていた説明文のなかにもあったが、厚労省の治験のサイトの中でも書かれていたことはこんなこと↓。


●診察待ち時間を短くするように、治験専門の外来診察の設置
●服薬指導や患者さんの相談を受ける専任の看護師・薬剤師の配置
●治験や健康などに関する質問や相談に応じる治験相談窓口の設置
●治験を依頼している製薬会社による治験薬を使用している期間中の検査費用と一部のくすり費用負担
●一定の範囲での通院の交通費補助

これらが義務づけられているということである。

ふ~ん…。


この後、何かあったら書くかもしれませぬ。


おしまい。
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