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Author:toro
細々と仕事をしながら生活をしている主婦です。母がガンに罹ってから6年。ターミナルの時期に突入したと思いきや、あっという間に逝ってしまいました。それでもちゃんと受け止めなくてはと覚書としてこれから書き残しておこうと思います。


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DATE: CATEGORY:介護保険
「要支援2」と認定されてから、保健師さんとのやりとりで「看護」を柱としたケアプランを作ってもらった。
私が第一に「訪問看護師さん」を希望していたのだ。

この頃はまだ月に1~2回、大学病院に通院できていたのではあるが、大学病院での治療が功を奏さないと思うようなことが出て来始めていた。
そして、「熱が出るんですけど」、「血圧が高いんですけど」と言っても、大学病院での検査結果には変化のない数値しか出てこない。そのためになんら打つ手はなく、家にすごすごと帰ってくることが増えてきたのであった。

熱が出るたびにうろたえる母。ガンに罹るまで「自分は誰よりも健康体」と思っていた人である。「風邪なんてひいたことがない」とも言っていた(そんなことはないと思うんですけどね^^;)。

そんな母であったから、熱が出ただけで「何事か?」というくらいにうろたえたし、パニックになってしまって、それを落ち着かせるのが大変だった。

娘の私たちは全くの素人であるから、熱が出たとしても「寝ているしかないんじゃない?」とか、そんなことしか言えない。原因も何もわからないし、ただもう母の訴えを黙って聞いているしかない。なだめる言葉もありきたりのことしか出てこない。

そういうことが続いていたために、どうしたらいいだろうと頭を悩ませた。

往診はそう簡単にはしてもらえないだろう。第一、大学病院からの往診なんてありえない。としたら地元のホームドクターに頼むか…。調べると往診は「終末期」のみなんて書いてあるし、まだ終末期ではないしなあと。

そこで「訪問看護師さん」である。プロにお願いできるのであれば、それに越したことはない。

医療保険でも訪問看護師さんをお願いすることができるが、介護保険でもお願いすることができるのである。当初「要支援」だとダメかなと思ったが、「予防」の観点からの訪問は可能であるということがわかった。そして早速訪問看護師さんに来てもらうことになった。
目的は体調管理、アドバイス、不安の払拭。

これも運がいいというのか…。まず、説明に来てくださった師長さんともいうべき女性がこれまた何に対してもきっぱりと意見を言ってくれる人であった。母のお好み^^

そして、毎週来てくださっていた看護師さんは見た目は小さく、か細い印象ではあったけれど、その性格はとてもしっかりしていて、しかも北海道出身者。北海道で育った母にはうってつけの人だったのである。

いつもニコニコしながらも、母の体の具合を聞き、どのように対処したらいいか的確にアドバイスしてくれた。

そして、毎週毎週、彼女が来るのを楽しみにし始めた母。お話も楽しかったのだろう。本来ならば、雑談は仕事のうちではない。しかし、不安を軽減させるための話をすることは許される。ケアプランにも「不安にならないような環境づくり」と書いてあったくらい、その点については細心の注意を払ってくださっていた。

それを120%叶えてくれたのがYさん。

本当に細かいところまで気を配ってくださった。

食べる量が減り始めれば、すぐに補助食品を紹介してくださったし、熱が出たときの対処法、水分補給の方法など、素人では分からないことを事細かに教えてくれた。

Yさんが来たとき、私が一緒にいられないときは、何かあればすぐに携帯電話に連絡をくれて、必ずアドバイスをしてくれた。

急な入院が決まったときも、保健師さんや介護支援事業者と「あっちこっちに連絡しなくちゃ」とくらくらしていた私に代わって、「私が連絡しておきますから」と一言、すぐに言ってくれた。こういうことが、とってもありがたかった。

やらなくてはいけないことがどっと押し寄せたときに、何気なく代わりにやってもらえるのは、本当にありがたいことなのだ。こういった行為にどんなに助けられたか。

家族の動揺は患者にもうつるということをよくご存じであったということもあろう。

このYさん。計らずも母が他界する2週間前に、家庭の事情で訪問看護ステーションを退職された。何となくではあるが、Yさんに看届けてもらわなくてよかったような気もしている。彼女に最期まで看てもらえたらよかったと思う反面、一生懸命やってくださったことが台無しになってしまうんじゃないか…。そんな変な思いがあったのだ。きっとそれは関係ないと言うだろうけれど。むしろ、最期まで…という思いを持っていてくれていたかもしれない。…それはわからない。

母の死はYさんにも伝わっているのだろうか。

さてYさんが去った後、引き継いでくれたHさんも大そういい人であった。

訪問し始めた頃から、もう終末…ということに気がついていたと思う。「呼吸がおかしいと思ったらすぐに連絡をくださいね」と。そしてこの頃、訪問は週2回に増やしていたのだけれど、さらに時間のあるときは顔を出してくれるようになった。

そのたびにお腹をマッサージしてくれたり、足をもんでくれたり。

息をひきとる前日も、一時間かけてゆっくりゆっくりとやさしくマッサージし続けてくれた。

「Hさんにはやさしくしてもらってよかったね」。


そしてYさん、Hさんにどんなに助けられたか。


感謝の気持ちを表すのがこんなに難しいと思ったことはなく、ただひたすら「ありがとう」というしかないのだけど、本当に言葉にならないくらい感謝している。

本当にどうもありがとう。

こういう方々のお陰で、いい終末を迎えられたのだ。
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コメント

保健師さんといい、看護師さんといい、いい方に恵まれて、よかったですね。
大変な時って、気持ちを逆なでするような人に当たってしまうと、ストレス倍増ですからね。

我が家も、ま、医者には当たったり、はずれたりですが、初めに相談に行った在宅介護支援センターの保健師さんが、生まれながらに介護が天職!という天使のような人でした。最初の窓口だったので、「介護制度」へのイメージが、いい感じのカラーになりました。
介護に携わる人は・・・そういう人でないとと思います。
社会的に弱い立場になった時に優しくされると、いろんなことが見えてきます。

感謝の気持ちは直接その方にお返しできないことが多いけれど、誰かが困っている時に自分ができることをしてあげることで、温かいものが連鎖していくといいなと思います。そんな「温かさ」があちこちにあふれたら、いい世界になるのだけど。
憎しみは連鎖しやすいけれど、「感謝の気持ち」「ありがとう」は、連鎖しにくいな~って。

直接、感謝の気持ちをお返しできないのは残念なんですけれど、そうですね、誰かが困っているとき、感謝の気持ちで何かができたらいいですね。
介護の現場では、いい人を引き寄せることができてよかったです。まだ何とかなりそうな世界ではありますが…。
医療の現場はどうしても難しいそう…。医者の善し悪しはもうこれは慢性的な疾患に陥っているのかもと思います。
医療改革って、うまく行きそうもないですね。

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