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toro

Author:toro
細々と仕事をしながら生活をしている主婦です。母がガンに罹ってから6年。ターミナルの時期に突入したと思いきや、あっという間に逝ってしまいました。それでもちゃんと受け止めなくてはと覚書としてこれから書き残しておこうと思います。


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DATE: CATEGORY:母の一日
母にまつわることで、書いておかなくてはと感じることを思い出したので、書き記しておこうと思う。

母が終末期を迎え、緩和ケアのお医者様であるO先生に往診に来てもらうようになったある日のこと。

O先生と母は会話を続けていたのであるが、O先生からの「Mさんは、何をしたいと思っていましたか?」という質問に母はこう答えたのである。

「花を摘んで人に配って歩くような、そんなことがしたかったです」

横で聞いていた私は「は?」と思ったものの、その言葉に続いて「花を配って、みんなの気持ちを和ませるようなことをしていたかった」と母は言った。

O先生は「みんなの気持ちを和ませたかったんですね」と反復して、母の言葉を継いだ。


この話は、何度となく出たような気がするのだが、今でもこのときの母の本心は計りかねている。

確かに植物を育てるのが好きで、猫の額ほどの庭もきれいにしていた。母が他界する直前までは紫陽花の花が咲き乱れていて、通路を通るのも大変だったほどだ。

母がいなくなったいま、雑草もぼうぼうと生え、見る影もなくなってしまった、、、。(先日、見かねて雑草取りをしたのだけれど、やぶ蚊が多くて挫折してしまったのだ^^;)


おそらく、あちらの世界に行ってからも植物を育てているんだろうと思う。そしてこちらの世界でできなかった「花を配って歩く」ということも始めるだろう。もう時期……。



一匹狼的な性格の持ち主であったにもかかわらず、こんなことを言うなんてと私は思った。人と話をすることが大好きだったから、そんなところから湧き出た気持ちなのだろうか。
ある意味で施しとも取れない発言である。少し偉そうな気もするが、純粋にただ花を配りたいと思ったのか。

いまだに分からないでいる。


母が遺した謎の言葉。

当分の間、考え続けることになりそうだ。

おしまい。
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コメント

これまた、不思議な言葉を残してくれたものですね。
おそらく、toroさんが生涯をかけて解いていく、
そんなお母様からの宿題なのかもしれません。

答えを見つけていくうちに、素敵なことにたくさん出会えそうです。

こぎんさま

いまだに分からない謎の言葉です。
どんな気持ちで言ったのか。純粋な気持ちで言ったことなんでしょうけれど、分からないですねー^^;
だったら、それに近い職業に就けばよかったものを…。
と思ってしまうのですが、そうではないんだろうなとも
思うわけで。
ただ、実現できなかったことへの悔しさなどはないようでした。
結局、何かを示唆しているんのでしょうね。
もしかしたら一生見つけられない答えなのかもしれません。

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